のんのんの無駄話

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リズと青い鳥の話(すごいネタバレする)

こんにちはのんのんです

今日はリズと青い鳥の話をします

映画見るつもりの人は見てから読んでね

 

リズと青い鳥」は山田尚子監督作品のアニメ映画で、「響け!ユーフォニアム」シリーズの作品です。舞台はアニメから少し経ち、久美子らが2年生になった後の話です。今作ではのぞみぞを中心に物語が進んでいきます。

この映画を2回見てきました。やっぱり2回くらい見ないと良くないなあと思ってます。2回見て2回とも同じところで泣いたんですが、今回はそこの場面の話をしたいと思います。

1つめ

「みぞれのオーボエが好き」

青い鳥とリズの逆転が起こったのち、生物室での2人の会話のクライマックスのセリフです。「大好きのハグ」をしながらみぞれがのぞみの好きなところをめっちゃ挙げるんですけど、のぞみはそれを遮り、この一言だけで終わらせてしまいます。無論この台詞を聞いて「好きなところそれだけかい!」って思うようなクソバカはいないと思うんですが、ちょっと難しい台詞ですよね。ここはおそらくなんですけど、「自分の全てをかけてもみぞれのオーボエには敵わない」というのぞみの気持ちが込められてるんだと思います。なのでその悲しさから僕はボロ泣きしました。ユーフォはテーマとして「今ここが全て」または「今ここで全てを」的な青春のイメージを掲げています(多分だけど)。「みぞれのオーボエが好き」というこの発言にはこれが詰まってます。遣る瀬無さ、みぞれへの想い、寂しさなどのぞみの気持ち「全て」をこの一言に込めたんでしょう。生物室という吹部から離れた空間で、みぞれがのぞみの好きなところを喋ってるのをぶった切って言ってるわけですから、「ここ」という空間性、「今」という時間性どちらも当てはまると思います。この台詞は流れも含めてちょっとすごかったですね。

2つめ

「私、みぞれのソロ完璧に支えられるように頑張るから……だから、今はちょっと待ってて」

「私も、ずっとオーボエ続ける」

「うん」

(多分ちょっとセリフ違う)

はいここねここ

ラストシーンの階段での場面です。階段でのぞみが前に立ち、みぞれが後ろに立つという構図なんですが、高さがあるためのぞみがみぞれを見上げるという形になっています。この台詞よく考えると噛み合ってないですよね?これぞ山田尚子!ってところなんですけど、のぞみのはじめの台詞は今やってる曲のソロのことを言ってますよね。でもここのみぞれの回答は今やってる曲についてではなくてこれから先の人生の話をしてる。そしてのぞみはこれに笑顔で「うん」って答えるんですよ!ね!最高に尊い!これはやばいでしょ!これはやばい!少し詳しく説明します。

のぞみの前半の台詞

「私、〜頑張るから」

ここまでは普通に今やってる曲のソロのことを言ってます。そして後半、

……だから、今はちょっと待ってて」

↑ここ、ここの間!ここに間を持たせることで「今はちょっと待ってて」の台詞に意味を持たせてます。ソロのことだけじゃないんだぞ、と。

そしてみぞれ

「私も、ずっとオーボエ続ける」

これは完全にのぞみの言いたいことをわかってる返答です。もちろん秘められてる意図を汲んだ的な感じではないんですけども。ここだけ聞くと、あーあみぞれちゃん勘違いしちゃってるよ、今言ってるのはソロの話だよかわいいなあ(笑)ってなるんですけど、次ののぞみの台詞。

「うん」

↑はいここ!ここ!もうこれは結婚した!おめでとう!

この台詞をのぞみは笑顔で言うんですよ。最高に尊い。何が尊いかって言うと、言葉が伝わる伝わらないという次元にもはや二人がいないということです。jointというのはそういうことです。繋がってるわけですから言葉としてはチグハグな会話でもいいんですよね。のぞみはみぞれに待っててほしい、青い鳥は羽ばたいたけれども、戻ってこないけれども、いつか絶対にリズは追いついてやるぞと。一連の台詞は噛み合ってないんですけど、2人は「わかってる」んです。

あー尊い。この会話があったことで、完全なるハッピーエンドとして作品は完結します。

 

この2つのシーンが僕的には最高だったので少し解釈を含めてお話ししました。いろんな人とこの解釈について話したいので是非意見交換したいです!

響け!ユーフォニアム」の「今ここ」と「これから先」についての話も少し考えてるんですが、ちょっとまとまってないので今回はこれで終わりにしたいと思います。

ていうか仲良し川コンビ進学先大学同じらしいですね!神に感謝!のんのんはのぞみぞも好きですけど仲良し川推しなので、今回の映画でも2人のシーンが尊かったので良かったです。

次の映画はまたコンクールシーズンについてやるのかな?すごい楽しみです

 

それでは